マッサージセラピストとして独立開業を成功させるためには、いくつかのコツがあります。私たちは20年以上の実績の中で数多くの成功者を送り出してきました。未経験からスクールで学んでもらい、6か月ほどで独立開業を実現してもらったケースもありました。すでにセラピストとして活動していた方にビジネスサポートを行ってスムーズにサロンを構えられたケースもありました。すでに経営をされていたオーナーセラピストに新たにスクールを開校してもらったケースもありました。リラクゼーションセラピストが幅を広げて治療的なアプローチを行う新しい店舗を開業する際にサポートをさせていただいたこともありました。飲食とマッサージサロンの複合施設やホテルを総合的にプロデュースさせていただいたこともありました。
世の中にはさまざまなマッサージセラピーが存在していますが、この業界にも少なからず流行のような潮流があるのも確かです。その時々によってトレンドの施術がありますから、一瞬スパークしたもののすぐに陰りを見せたような施術もあります。また逆にずーっと定番のように衰えることがないスタンダードな施術もあります。20数年前には「タイ古式マッサージ」でさえ、胡散臭いものと思われていた時代もありました。現在も「ジャップカサイ」「ヨクトーン」「各種エネルギーワーク」などは、誤解されている部分も多い施術と言えるでしょう。
しかし、私たちは、そのような逆境の中でもタイを中心とした伝統医学の施術法を中心に、インドや中国など広くオリエンタルな伝統療法に着目し研究を続けてまいりました。同時に、伝統医学マッサージをポピュラーなものにするためには、本物のセラピストを育成することや、資格制度によるスキルレベルを明らかにすること、独立開業支援を行うことが必要なことでした。TTMAはタイ伝統医学マッサージの草分け的な存在として、日本で最も歴史のあるセラピストを応援するマッサージの協会です。そんな実績の中から、成功例や失敗例を数多く見てきましたので、支障のない範囲で基本的なポイントをこちらで紹介させていただくことにしました。
セラピストという仕事はこの地球上でも最高の職業でしょう。地球環境を壊さず、誰にも迷惑をかけず、困っている人を助けて笑顔にしてあげることができます。地球環境を壊さない仕事というものは、思った以上に少ないものです。農業も、農薬をまいて土壌環境を劣化させています。農薬をまいて、化学肥料で育てて、遺伝子組み換えの化け物を生産してます。食品製造業だって添加物をいっぱい入れています。コンビニのおにぎりやお弁当だって添加物だらけです。運送業も排ガスをたくさん出して空気を汚しています。医薬品だって石油から作られているものがほとんどです。こうやって考えていくと、本当に地球環境を壊さない仕事っていうのはほとんどありません。と言いますか・・・実際のところ、セラピスト業くらいしか見当たりません。
セラピスト業っていうのは、マッサージを提供するシチュエーションで、お客様に何を買ってもらっているのかをちゃんと考えておく必要があるのだと思います。これはセラピスト個人でもそうですし、お店という単位でも同じことです。つまり、「売り」が何なのかを明確に表現できさえすれば、そういうところはビジネスが上手くいっていますね。逆に、失敗する人のパターンっていうのは、「売り」が明確でなこと。ほかの大勢が何となくやっているパターンの中に自分を当てはめてしまっていて、ただ単純にそれをやればいいと思っているような人ですね。考えてみれば当たり前の話なのですが、それでは、目新しさも魅力も何にもないわけで、それなら価格競争に巻き込まれますから安くするしかなくなります。実は私自身も失敗したことがあるのですが、激安店を作ろうと思って、1時間=3000円レベルの激安店をやったことがあるのですが、見事に撃沈・・・
2020年に発生した「新型コロナウイルス」の影響で予約落ち込みが続き、残念ながら閉店に追い込まれたマッサージ店も多くありました。資本主義の世の中ですから、必要とされない店やサービスが淘汰されるのは当然のことです。コロナが試練になったことは確かですが、いつの時代も繁盛する店と閉店に追い込まれる店があります。コロナがあったからつぶれたわけではないのだと思います。マッサージセラピストが独立開業を果たす時に重要なことは、経営者としての意識を持っているかどうかに寄ります。お出迎えをして、カウンセリングをして、施術をして、おもてなしをして・・・もちろん、こうした作業は必要なことです。しかし、経営となると、これが必要十分条件ではなくなるということになります。現場作業と経営とは異なるものであると言えるでしょう。・・・
TTMAスペース Copyright(C) 特定非営利活動法人 日本トラディショナルタイマッサージ協会 (TTMA) 2020-