長老に聞いてみた経営のコツ | TMAスペース
 
長老に聞いてみた。陥りがちな失敗と上手な経営のコツ
お店まるごとレンタルサロン「TTMAスペース」
 
◎陥りがちな失敗と上手な経営のコツ

・・・結局、やり方なのだと思うのですよ。どんなに好景気の時にも倒産する会社は倒産しますし、どんなに不況の時代でも、どんどん拡大成長していく会社がありますよね。それと同じなのだと思います。ただ、私自身はこのセラピスト業界に20年以上携わってきましたので、この業界に限って言うなら、明確に個性を打ち出せなかったところは数年しか持たなかったというパターンをたくさん見てきました。

例えがこれでいいのかどうかわかりませんが、例えば「オミズ」。この人たちは自分たちが売っているものはお酒だと思っていませんよね。あの人たちはお酒を飲むというシチュエーションの中で自分自身の接客やおもてなしの技術を買ってもらっているってちゃんとわかっているのですよ。バカにしてるのじゃなくて、個人的にはああいう人たち好きなのですけどね。

それとおんなじで、セラピスト業っていうのは、マッサージを提供するシチュエーションで、お客様に何を買ってもらっているのかをちゃんと考えておく必要があるのだと思います。これはセラピスト個人でもそうですし、お店という単位でも同じことです。つまり、「売り」が何なのかを明確に表現できさえすれば、そういうところはビジネスが上手くいっていますね。

逆に、失敗する人のパターンっていうのは、「売り」が明確でなこと。ほかの大勢が何となくやっているパターンの中に自分を当てはめてしまっていて、ただ単純にそれをやればいいと思っているような人ですね。考えてみれば当たり前の話なのですが、それでは、目新しさも魅力も何にもないわけで、それなら価格競争に巻き込まれますから安くするしかなくなります。

実は私自身も失敗したことがあるのですが、激安店を作ろうと思って、1時間=3000円レベルの激安店をやったことがあるのですが、見事に撃沈しましたね。お客様は来てくれるのですよ。でも、全く儲からない。ただお客から忙しくこき使われるだけで、儲けなんかでやしない。さらに自分は疲れ果てる・・・。キャンペーンも仕掛けられないし、割引もできない。特典もつけられない。ビジネス的な戦略も何も立てられないわけです。ですから、半年くらいでやめましたね・・・

 
 
 
 
 
レンタルサロン TTMAスペース
Copyright(C) 特定非営利活動法人 日本トラディショナルタイマッサージ協会TTMA 2020-